タバコの禁断症状 | 期間と症例

タバコの禁断症状について

禁断症状＝離脱症状とは、医薬品や娯楽薬を一度、もしくは長期的に服用したことによってそれらが習慣化してしまい、いざ止めようとすると体や精神に何らかの反応を起こすことを言います。
依存性が極めて強いニコチンの含まれるタバコも例外ではありません。
個人差はありますが喫煙期間が長い人や1日に吸う本数が多い人ほど、なんらかの対策もないまま禁煙を開始すると、禁断症状によって苦しむ可能性が高くなります。

主な禁断症状	タバコの事しか考えられなくなる　吐き気が起こる落ち着きがなくなる　口が寂しくなる集中力が散漫になる　眠気に襲われる体に倦怠感が現れる　頭痛　便秘夜の寝付きが悪くなる　イライラ　など

どのような禁断症状が出るかも個人差がありますので一概には言えませんが、上記の症状がニコチンの中毒性と悪影響による主なタバコの禁断症状です。

また禁煙を開始してから禁断症状が現われる期間にも個人差があります。
一般的には3週間程度で禁断症状がピークを迎え、その後喫煙しなければ症状は落ち着いてきますが、早い人だと3日を過ぎたあたりからピークを迎えます。
それが「禁煙の壁」と呼ばれるもので大体、3日、3週間、30日、3ヶ月頃にそれぞれ大きな壁に当たりやすく、禁煙に挫折しやすい要注意の日と言われています。
なんの対策もとらずに禁煙する人のほとんどが3ヶ月以内に挫折してしまいますが、逆を言えばこの「禁煙の壁」を乗り越えれば禁煙成功率は一気に高まるのです。

チャンピックスで禁煙の禁断症状＝離脱症状を緩和

その一つが、禁煙補助薬のチャンピックスを使う方法です。
ニコチン依存を改善しタバコを不味く感じさせる効果があることから、禁煙成功率が85%を超える禁煙治療薬として現在ほとんどの禁煙外来で処方されています。
チャンピックスは通販でも買えますので、その点からも以前よりずっと禁煙しやすくなっています。

禁煙したい人の成功率を上げる理由は主に2つあります。

①タバコをいきなり止める事なく禁煙を開始できる
他の禁煙治療薬は服用した日からタバコを一切吸ってはいけませんが、チャンピックスの場合は服用を始めて1週間は以前と同じように喫煙することができます。
8日目から完全に禁煙に入ることになりますが、チャンピックスを服用するとタバコを不味く感じるようになるため、はじめの1週間の内にもう吸いたくなくなっていることがほとんどです。
個人差はありますが早い人だと3日目くらいでタバコが不味くなりますので、そもそも吸いたいという気持ちがなくなっていきます。

②タバコを吸わなくても満足感が得られるようになる
チャンピックスは従来の禁煙補助薬や禁煙グッズと違い、ニコチンが含まれていません。

タバコを吸ってなぜ一時的な幸福感が生まれるのかというと、タバコを吸うとニコチンが脳内にすぐ到達し「ニコチン受容体」というものが作られニコチンと結びつくことで幸せホルモンと呼ばれるドーパミンを分泌します。
ドーパミンが分泌されると人はリラックスしますが、この効果は30分から1時間で切れてしまいます。さらにニコチンの依存性・中毒性の強さから他の行為ではドーパミンを得られなくなって、タバコを吸わなければ満足できない体質に変わってしまいます。
タバコの禁断症状は、麻薬より強いニコチンの依存性＆毒性のために引き起こされるものなのです。

チャンピックスの主成分はバレニクリンといいますが、この成分は脳内に出来たニコチン受容体に結びついてニコチンの代わりにドーパミンを分泌させます。
喫煙して吸収したニコチンより早く結合しますので、行き場の無くなったニコチンは身体にとって不快感を与える物質でしかありません。その結果、タバコを不味く感じるようになります。

上記2つ「ニコチン中毒・依存の改善」「禁煙による禁断症状が軽くなる」が、チャンピックスが高い禁煙率を誇る理由です。

もし禁断症状に耐えられず禁煙を断念してしまった経験がある人や、禁煙をはじめることに踏み切れない人がいましたら、禁断症状の苦痛を減らしてくれる効果があるチャンピックスはとても有効です。
通販で購入する場合は禁煙外来で処方してもらうよりチャンピックスの費用をおさえることができますので、そちらもオススメできる理由です。

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チャンピックスの効果を上げて禁断症状を緩和させる方法

チャンピックスはタバコを不味く感じさせてニコチン依存＆中毒を改善させる効果がありますが、重度のヘビースモーカーの人の場合は禁煙治療薬を使っていてもタバコの禁断症状が苦しく感じるかもしれません。
薬の効き方は個人差もありますので、飲み始めて2週間は眠気や息苦しさなどを感じると言う人もいるようです。

タバコの禁断症状は禁煙にとって一番の敵です。せっかく決意をしていても、イライラや集中力の低下、眠気、疲労感、倦怠感などでモチベーションが下がって禁煙に失敗することも珍しくありません。

特に禁煙をはじめて体内のニコチンが抜けるまでの3日目、3週間目、3ヶ月目にそれぞれ挫折しやすい壁が来ると言われていますが、ある事をするとチャンピックスの効果を上げて禁断症状を緩和させられます。

深呼吸をして体を伸ばす

深い呼吸は精神を安定させ体中に酸素をまわし血流を浴してくれます。

ニコチンが切れた時の禁断症状で肺のあたりに違和感を覚えることがありますが、そんな時は大きく深呼吸して空気を沢山吸い込みましょう。
できる人は腕から全身を伸ばして、体に余計な力が入らないようにすると効果が倍増します。

大きく息を吸ったら今度はゆっくり吐き出します。これを数回続けるだけで、禁断症状が緩和されるだけではなく頭も冴えて気分も晴れてきます。

水分補給をしっかりする

タバコの禁断症状の一つに、異常に喉が渇く、と言うものがあります。
その時に水分を必要なだけとるようにしましょう。

喉を暖める温かい飲み物もオススメです。
また禁断症状で便秘になる人も少なくはありませんので、そのためにも水分補給をおこなうことが大事です。

飲みたくない時必要以上に飲む必要はありませんが、適度な水分補給は口や胃の中をさっぱりさせてくれますので気持ちもリラックスできます。

軽くウォーキングする

離脱症状で眠いときや倦怠感がある時、頭がボーっとしている時、イライラして落ち着かない時は、1日10分でもゆっくりマイペースにウォーキングするだけでかなり改善されます。

外の空気を吸うと気分転換にもなりますし、体を動かすことで代謝がアップして健康的に禁煙が続けられます。
仕事帰りや買い物帰りに1駅分歩く、というだけでも効果があります。

また体内のニコチンが抜けてくるとタバコで鈍っていた味覚が元に戻るため、食事が美味しく感じるようになります。
そのためついつい食べ過ぎてしまって太ることもありますので、その対策としてもウォーキングは手軽にできるオススメの方法です。

睡眠をたくさん取る

禁断症状の一つにひどい眠気が起こることがあります。
これは交感神経と副交感神経が正常に働いていないため起こると言われています。

そうでなくても手足の痺れや頭痛などの禁断症状が出る場合もありますので、禁煙が成功するまでは睡眠時間をしっかり取って心身ともに休ませるようにしましょう。
昼間、10分でも仮眠をとるだけで違いますので、思わぬ事故を招かないためにもしっかり眠ることをオススメします。

睡眠や運動に限らず生活習慣を改善することで禁煙の成功率はグッと上がります。

ガムやグミなどの清涼菓子を食べる

タバコを止めると口寂しさから何かを常に口に入れていたくなります。
飲み物ばかりだと飽きてしまいますので、そんな時はガムやグミを噛みましょう。

普通の甘いガムでも問題ありませんが、歯や体調を考えてシュガーレスで味が長続きするものが良いです。
ガムを噛むと満腹感も得られて頭も冴えてきますので、仕事の効率が上がる効果も期待できます。

歯磨きして口をさっぱりさせる

飲み物を飲んだりガムを噛むことも効果的ですが、それでも違和感が残るときは歯を磨いて口の中をスッキリさせることも有効です。

歯磨き粉はミント味のついたスースーするタイプのものや塩っぽいものがオススメです。
軽いうがいでも効果があり、気分転換になります。

これらの方法をおこなうことで、禁煙治療薬チャンピックスの効果をアップさせて禁断症状（離脱症状）を緩和させることができます。
禁断症状がほとんど出ない人もいれば出てしまい禁煙に苦労する場合もありますが、緩和させる方法を一つでも知っていれば禁煙成功率を上げられますので、ぜひ試してみてください。

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節煙は逆に依存を強める可能性がある

禁煙するときの方法として、その時点からタバコを止める方法と、少しずつ本数を減らしていく「節煙」と呼ばれる方法があります。

どちらの方法も禁煙するには有効に思えますが、実は節煙はよりタバコへの依存を強めてしまう危険性があります。

節煙は前述の通り、吸う本数を減らす方法です。
何が落とし穴になるのかというと、その日に吸える本数が決められていることから1本1本を大切にしようという気持ちが働いてしまい、結果的に時間をかけて深く吸い込んでしまうことになりやすいのです。
タバコの依存症は、精神的なものではなく依存性・中毒性の強いニコチンによって引き起こされるものです。そのため、より多くのニコチンやタール、一酸化炭素、発がん性物質など300もの有毒物質を体内に取り込んでしまうことになります。
依存性の一番の原因であるニコチンも多く吸い込みますので、当然ながらタバコへの依存も強まります。

そのため、いつでも吸える状態の時以上にタバコのことばかり考えてしまうことになります。
もちろん人それぞれなのでそうならない人もいますが、中毒性の強いニコチンを吸い込むためタバコに対する依存を強めてしまう人も少なくありません。

また節煙の場合は、頑張って我慢した後にタバコを吸うことができます。
我慢して欲しくてたまらなかったタバコをようやく吸える状態は、空腹時に食べるご飯と同じで何よりその煙をおいしく感じてしまうかもしれません。
1日5本だけと決めても回数を制限した分、喫煙の至福をより強く感じるかもしれないのです。
そうなると、頭の中では「タバコ＝おいしい」という図式が消えず、よりその依存度を上げてしまうことにもなりかねません。

こうなった場合、禁煙自体が失敗するだけではなく禁煙前よりも吸う本数が増えてしまうことだってあるのです。
ダイエットの後にリバウンドしてしまう理屈と同じで、根本から変えないと前より悪化する可能性が跳ね上がります。

このように一見すると効果的に見える節煙ですが、逆にタバコやニコチンへの依存を高めてしまうことがあるので注意しましょう。
エスカレートしていくとタバコのせいで寿命が縮まることもあります。

ただ節煙しようという決心はとても大切です。
重要なことは、禁煙していく過程で「タバコは不味い」と感じるようにしていくことになります。
生活習慣を改善させることで禁煙の成功率も上がりますので、タバコの禁断症状を抑え吸いたい気持ちをなくさせる効果を持つチャンピックスとの併用で、禁煙はグッと楽になるはずです。

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